色と形の深層心理 NHKブックス492

1999-08-20 IKNT 2005-06-14 図書館蔵書141.21

Webデザインでの色使いの参考になるかと思い読みました。もともとは、色彩と記憶の関係を探りたくて、参考にしようと、積読しておいたものです。

内容は、著者の経験による分析が多いので、「読み物」としてなら楽しめるかもしれません。

なお、もう少し科学的な視点から、金子隆芳の『色彩の科学』や『色彩の心理学』 を読んでみたいと思います。

第4〜5章は、著者の主観が多いように思われるが、もっとも参考になりました。

著者は、ただの精神科医なのに、やたらに絵画などの教養がある人なんだなと思っていました。経歴を調べると、医大に進学する前に、大学院で美学を専攻していたそうだ。

「あとがき」で、著者は病に伏したことが書かれているけど、本書の出版から数か月後に亡くなっています。

岩井寛[口述]・松岡正剛[構成]『生と死の境界線 ― 「最後の自由」を生きる』で、著者が、どのように死までを歩んでいったのかが、著されているようです。著者の人柄も気になってきたので、時間があったら、こちらも読んでみたいです。