怒らない技術 (フォレスト2545新書)
感想
怒らないようにする考え方など。
著者は、もともと怒ってばかりで、部下を恐怖・恐喝・ドツキで支配していたので、それらを懺悔するために書いたのかなと疑ってしまった。しかし、経験主義から言えば、そういう経験があるから、怒らない方が優れていると説得力を与えているかもしれない。
アマゾンのカスタマーレビューでは、「怒り」の定義から入って、体系的に述べるような論文を要求しているコメントがある。新書に要求されている内容とは、そういうものかもしれない。本書をハウトゥー本だと割りきらないと、評価は悪くなるだろう。
このため、体系的ではなく、断片的につづられていて、まとめられないので、3つだけ印象に残ったことを挙げておく。
- 見方を変えればイライラしなくなる
- 簡単にできる嫌なことをやって抵抗力をつける
- 「これはちょうどいい」に続ける感想を作ること
見方を変えればイライラしなくなる具体的な方法として、「これはちょうどいい」に続ける感想を作るのがいいようだ。しばしば、「でも」「しかし」というのが口ぐせだとネガティブになりやすいとかあるけど、口ぐせで直すのもいいかもしれない。
簡単にできる嫌なことをやって抵抗力をつけることは、別の本にも表現を変えて書いていたし、やる気を維持するためにハードルを下げる方法の逆とも言えそう。