体系的に学ぶコンピュータ言語
2007-09-29 図書館007.6タ (1995円) 2007-10-12/18 ★5
目次
- コンピュータ言語の歴史と概要
- コンピュータ言語の種類
- コンピュータ言語の分類
- コンピュータ言語の技術
- プログラム開発環境
- アセンブラで見るコンピュータの動作
- さまざまなコンピュータ言語と開発環境
解説している言語など
- 原始的なコンピュータ言語:機械語(マシン語), アセンブラ
- 初期のコンピュータ言語:FORTRAN, COBOL, ALGOL, PL/I, Simula
- C言語系:B言語, C言語, C++, C#, Objective-C
- Pascal系:Pascal, Object Pascal(Delphi言語), Ada
- Java系:Java, Visual J++, Visual J#
- BASIC系:BASIC, QuickBASIC, Visual Basic, Visual Basic .NET, Visual Basic for Applications(VBA)
- スクリプト系:Perl, Python, Ruby, PHP, JavaScript, VBScript, Tcl/Tk, awk, BASH, REXX
- 関数型言語:LISP, Scheme, Standard ML, LOGO
- 論理型言語:Prolog
- その他の言語:Smalltalk, Squeak, FORTH, Mind, Excelマクロ, SQL
- 統合開発環境:Visual Studio, Visual Studio .NET, Delphi / Kylix, JBuilder, Zend Studio, CodeWarrior
感想
副題どおり「体系的」に書かれていて、頭の中が整理できた。2007年のコンピュータ関連30冊目。
前半は、コンピュータ言語の歴史・種類・分類・技術・開発環境、コンピュータの動作を扱っている。後半で、いろいろなコンピュータ言語を説明している。
第4章の「オブジェクト指向」がずっと理解できないままでいたけど、歴史的経緯から説明していたので、やっと理解できた気がする(歳を取ると、「こういうのがある」ではなくて、「こうこうこういう経緯から、こういうのを生み出した」という説明じゃないと理解しにくくなってくるのかもしれない)。
それから、ガーベージコレクションの概念も、図説されていたので、よく理解できた。
Z80アセンブラを使った経験があることから、第6章の「アセンブラで見るコンピュータの動作」で、8086アセンブラが非常によく理解できた。
第7章の「さまざまなコンピュータ言語と開発環境」について、ウィキペディアで関連する項目をいくらか読んだことがあるけど、論理構造が分裂していたり、やたらに定義にこだわっている内容が多く読みにくかったのを覚えている。一方、この本では、定義について、補足として細かく書いているものはあるものの、少数の著者で書かれているので、非常に読みやすかった。
Tck/Tkとか名前は知っているけど、中身は知らない言語などの概要が、よく理解できた。
何だかんだで、完璧にマスターして損はないのは、BASHじゃないかと思うw