法とは何か 新版 岩波新書 新赤版544
- 作者: 渡辺洋三
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/02/20
- メディア: 新書
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20年経って全面改訂された新版である。7年前に発刊された。
前半の、著者の正義論は、読み応えがあった。法は弱者を救済するものである。また、市民間の法は、対称であるが、国家や企業との間では、非対称であるとか。
後半に入るほど、社会情勢の執筆に力点が置かれていて、法とは、あまり関係が無いように思えた。ただし、欧米の国々は、福祉国家から危機管理国家に移ってきてるといった、社会情勢の流れが理解できた。
法の解釈について、p.224 ll.7-10で、クラシック音楽の作曲者と演奏者にたとえて、立法者と解釈者を説明している。クラシックファンの俺としては、理解しやすかった。
次は、著者の続編にあたる『法を学ぶ』を読みたい。
メモ:知る権利について p.113 ll.11-14