近代経済学 ― 理論と政策

近代経済学―理論と政策

近代経済学―理論と政策

古本 100円 /2005-07-11 ★4 第9〜10章のみ

感想

100円の古本。1986年の出版と古い。たぶん近くの大学のテキストだろう。

ほかの経済学の書籍と被っていないところを読んでみた。第9章「財政」と、第10章「政治過程の経済分析」だ。

第9章では、じゃっかん被るところがあったので、走り読みした。その当時から、社会保障費の比率増加や、国債発行などが問題となっていたことがうかがい知れる。

第10章では、市場の失敗ならぬ「政治の失敗」が、アローの定理(一般可能性定理)で証明されているのを知った。

それから、1960年代の終わりころから、ケインズ主義の限界が言われ出していたようだ。1998年にラジオ番組で政治家が言っていたが、それ以前から言われていたことだったのか、と気がついた。

企業は利潤最大化を求め、家計は効用最大化を求める。そして、官僚は予算最大化を求めるらしい。

次に読むとしたら、第10章に該当する最近の書籍が読みたいのだが、もっとも普及しているタイトルが解らない。「財政学」になるのかな?

目次(第9〜10章)

9.財政

  • 1.財政の機能と制度
  • 2.租税
  • 3.経費
  • 4.公債
  • 5.地方財政

10.政治過程の経済分析

  • 1.政策主体としての政府
  • 2.公共選択の理論
  • 3.官僚の行動
  • 4.小さな政府