経済学・入門 有斐閣アルマ

経済学・入門 (有斐閣アルマ)

経済学・入門 (有斐閣アルマ)

図書館別館331ケ (2205円) -/2005-07-16 ★4

感想

4部構成になっている。

第2部と第3部が、経済学の理論部分で、それぞれ、第2部がマクロ経済学、第3部がミクロ経済学となっている。

第1部と第4部では、経済現象を扱っている。第1部では、経済学の基本的な概念と、日本の経済史が記述されていて、第4部では、これからの課題について触れている。

教科書では、国際マクロ経済学などが記述されてないので、それらを補うために読んだ。教科書の記述と重なる部分は、記述もシンプルで、復習になった。しかし、重ならない部分は、記述のシンプルさが返って理解を難しくさせた。

29*26*413=311500 1章1.5時間=30時間

目次

■1.経済学の課題と日本経済
1.経済の基本問題と経済学の課題

  • 1.希少性と経済の基本問題
  • 2.市場経済と計画経済
  • 3.経済循環の構造
  • 4.市場機構の仕組み
  • 5.経済の金融構造

2.日本経済の戦後の歩み

3.日本経済の現状

■2.ミクロ経済学
4.消費者行動の理論

  • 1.消費者行動の目的と制約
  • 2.効用と無差別曲線
  • 3.最適消費の決定
  • 4.所得変化と価格変化の効果
  • 5.代替効果と所得効果

5.生産者行動の理論

  • 1.生産者行動の目的と制約
  • 2.費用最小化と要素需要
  • 3.費用関数
  • 4.最適生産の決定
  • 5.供給関数

6.競争市場均衡

  • 1.市場の分類
  • 2.市場均衡
  • 3.余剰
  • 4.安定分析
  • 5.比較静学

7.不完全競争均衡

  • 1.独占市場
  • 2.寡占市場とゲーム理論
  • 3.参入阻止行動と部分ゲーム完全均衡
  • 4.独占的競争市場と製品差別化
  • 5.独占に対する規制

8.市場機構の効率性とその限界

  • 1.パレート効率
  • 2.厚生経済学の基本定理
  • 3.市場の失敗
  • 4.コア
  • 5.余剰分析と構成経済

9.国際貿易と資本移動

  • 1.比較優位と貿易の利益
  • 2.交易条件の決定
  • 3.比較優位の要因と要素価格の均等化
  • 4.関税と貿易政策
  • 5.国際資本移動

10.不確実性と社会的選択

  • 1.危険に対する姿勢
  • 2.不完全競争市場
  • 3.危険への対応
  • 4.所得分配
  • 5.社会的選択

■3.マクロ経済学
11.国民所得の諸概念

12.均衡所得の決定

13.IS-LM分析

  • 1.貨幣需要と貨幣供給
  • 2.IS曲線
  • 3.LM曲線と所得・利子率の決定
  • 4.財政・金融の目的と手段
  • 5.IS-LM分析による財政・金融政策の効果

14.インフレーションと合理的期待

  • 1.総需要関数と総供給関数
  • 2.フィリップス曲線とインフレ供給曲線
  • 3.インフレ需要曲線
  • 4.短期均衡と長期均衡への調整
  • 5.合理的期待モデル

15.国際マクロ経済学

  • 1.固定相場制のもとでの所得決定
  • 2.固定相場制のもとでの財政・金融政策ならびに為替レート変更の効果
  • 3.変動相場制のもとでの所得決定
  • 4.変動相場制のもとでの物価と為替レートの調整
  • 5.為替レートの決定理論

16.景気循環と経済成長

  • 1.景気循環の型と周期
  • 2.乗数・加速度原理
  • 3.カオスとリアル・ビジネス・サイクル
  • 4.恒常的成長
  • 5.技術進歩と最適成長

17.マクロ経済学のミクロ的基礎

  • 1.貨幣を含まない世代重複モデル
  • 2.貨幣を含む世代重複モデル
  • 3.ジョブ・サーチ(職探し)理論
  • 4.再決定理論
  • 5.労働契約理論

■4.新しい課題
18.NPOフィランソロピー

19.経済発展と地球環境

  • 1.環境問題と経済学
  • 2.廃棄物とリサイクル
  • 3.汚染者負担の原理と当事者間の交渉
  • 4.環境税と排出権市場
  • 5.共有地の悲劇と持続可能な発展

20.世界のなかの日本経済

  • 1.日本経済の長期的趨勢
  • 2.世界とのかかわり
  • 3.知的資産の活用
  • 4.グローバル化への対応
  • 5.人口資源の供給国として