ウェブが創る新しい郷土 地域情報化のすすめ
図書館007.3ウ (735円) 2007-06-01/06 ★3
感想
地域SNSが紹介されているので読みたくなった。
ただし、地域SNSは事例の1つとして紹介されているだけで、「まちづくり」×「地域情報化」というもっと大きなことがテーマだった。
前半の2章は概論、後半2章で事例紹介、残りの1章でまとめている構成。
「郷土」は共同幻想にすぎないという意見には驚くものがあった。
メモ
「中小企業」対「大企業」
- 中小企業・商店街・生活重視・地方・地域
- ⇔大企業・大型店・経済重視・全国
- この戦いは30年以上続いている。けど、いまではネットという第三勢力が台頭し出してきている。
地方は、東京の経済属地となっている
- 地域の境界がない、中心(商店街)がない、地縁がない
- 地元にお金を落とさずに、東京資本にお金を払っていることが多い
- # でも、俺の欲しい本が本屋にないならアマゾンで買うし、そういう使い方こそネットなんだし…
犯罪は増えているように思われているが、実は減っている
- 安全にたいする「不安」でつながる地域
地方分権というが、「官→官」の権限委譲にすぎない
- 「民」や「産」を巻き込まないと意味がない
- 税金でたとえると、所得税率が下がって、住民税率が上がったようなことで、さらに、寄付控除を広く認めるとかしないとダメってことだな
地域情報化といっても、行政が行う情報化とは、別のものを書籍では論じている
地域情報化は西高東低
地図にないコミュニティが形成される(SNSとか)
- 国家や国民ってのは幻想であり、メディアによって紐付けされているにすぎない。その進化系
- # ネット依存度の高い俺は、3分で会える知り合いより、3クリックで話せる知り合いの方が、仲がいいなw
- # どっかのブログでは、1対1でおしゃべりするというより、ある人がコミュニティから得るとか、そのお礼にコミュニティに投げる。1対コミュニティになっていくんではないか?と想像していたなあ
- 家族SNSとか、小規模メディアも出てきて、「我が家」から「我がメディア」になるんじゃないかと予想している
いろんな知見があるのに、パソコンが使えないばかりに、人生が拓けない人に、パソコンを教えること
- 多くのシニア:ITリテラシが低い、上からの支持を受けないと自発的に活動できないコミュニケーション障碍者
- # 知見の低い人にパソコンを教えても意味ないような…(いわゆる、パソコン操作を覚えるのが目的の人)
キーワード:智業