「バカ」になれる人ほど「人望」がある もっと心豊かに柔軟に生きられるコツ

2006 HOME (1250円) 2007-07-02/05 ★3

実際に読んだのは単行本版:「バカ」になれる人ほど「人望」がある―もっと心豊かに柔軟に生きられるコツ

処分するそうなので、もらってきたらしく、タイトルが気になったので読んでみた。「昭和」にありがちなヒント本。1テーマが見開きなので読みやすい。

「バカになれ」とは、理論や理屈に偏って何もしないよりは、とりあえず実行してみろという意味合いが強い。そういう意味では、ヒント本であっても仕方ないのかもしれない。

著者がいたマーケティング分野は、理論でなりたっている自然科学の分野ではないので、「バカになれ」というのは、至極当たり前の話かもしれない。

松下幸之助が、随所に引用されていた。やはり、「商売の神様」なんだろう。

しばしば、「人材不足」で嘆くボスがいるけど、部下の評価が厳しすぎるからだという。なるほど、そのとおりで、短所ばかり見ていては、「人材不足」に嘆くだけだ。自分がバカになって、部下の長所だけを見て、評価を甘くした方が、人材に悩むことはないのかもしれない。

追記 2007-08-07T13:40

興味深い教訓を多く含んだ日本電産の永守社長が語った「起業社長の心得」
http://nmuta2004.ehoh.net/unei0707c.html#0726

上の日記を読んでいて、この本を思い出した。というのも、早メシ試験の話題が出てきたからだ。pp.90-91に、そのテーマで書かれている。

大声試験、早メシ試験、便所掃除試験、早く試験場へ来た人を採用、留年組ばかりの中から採用など、ユニークな採用方法を試してみた結果、早メシ試験が満点に近い採用方法だったという。

ちなみに、早メシ試験は、特別製の固いメシを10分以内で食べた33名を無条件で採用したそうだ。しかも、ほかの社員に食べさせてみたところ10分以上かかった人はゼロだったし、出世の早い人ほど、食べる時間が短かったという。