(sns)(mixi) ミクシィ[mixi]で何ができるのか?
ミクシィ(mixi)で何ができるのか? (青春新書インテリジェンスシリーズ)
- 作者: 山崎秀夫
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
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目次
メモ
- 108- 成果主義や効率主義によりオフィスの人間関係が破壊 → 親和欲求や承認欲求がはたらくための基盤も崩壊 → 社員がなかなかプロフェッショナルになれない → 3年以内に大卒社員の4割近くが辞めていく
- 116 Q&Aコミュニティの活用法
- 116 「成功した転職の情報や紹介は、普段つき合っている仲間からではなく、ちょっと距離のある知り合いから得ていた例が多かったというのです。」例:元恋人の兄、子どもの幼稚園で知り合いになった保護者
- #「例えば、経理部で課題としてあげていたレポートを、技術部の誰かが見たとします。それがきっかけで、普段は直接プロジェクトを組む可能性が無かった部署が、会社の中核となる事業をスタートされることもあり得るのです」『超簡単!ブログ入門』p.60
- #「僕が編集の仕事を始めたときに、よく『仕事の打ち合わせに行ったら雑談をしてこい』と言われた。進行中の仕事と直接関係のないことであっても、出会った人といろんな話をすることで、新しい企画が生まれたりして仕事の幅が広がるからだ」『ブログ進化論』p.197
- #「新たな知識は『異なった環境に所属する人どうしの交流(遠いつながりのある人の交流)』によって生まれやすい」『ブログ白書 2007』p.66
- 128-129 「…血の通わないデータベースでの対応だけでは、退職者の応募割合が非常に少なく、アルバイトにはなかなか人が集まりません…。」 ⇔ 巻き込み効果
- 174 l.9とl.14 「2005年」は、ともに「2004年」の間違い。第1刷。
- 182 夫婦役割分離型・夫婦役割合同形
- 204 「各種の予想では、アメリカの広告費は、2010年ころまでには約10%がインターネットにシフトするといわれています。…」「ある調査ではさらに過激な結果が出ており、イギリスとスウェーデンでは、2006年までに10%シフトが終わり、日本では2008年に広告費の10%がインターネットにシフトするといわれています。…」
- 214 「『ミクシィ疲れ』というのは、筆者が…ブログに、…投稿をして流行させた言葉ですが…」
- 227 「何事にも自律して生活している人ではなく、いつも人に頼っている依存傾向の強い人がハマりやすいと考えられます。」「また、信仰心の強いタイプもハマリやすいと考えられます。」
- #だから、俺は「ミクシィは明るいカルトである」と揶揄したことがある。
- 235 巣移りの儀式:「若い女性たちが『巣移りの儀式』を行うと、必ず若い男性たちもそれについていくのが面白いところです。
- #女性にウケると人気ができる理由がわかった気がする
- 女性からの支持?
- #女性にウケると人気ができる理由がわかった気がする
- 単純接触の原理、プラスのストローク(接触)、認知欲求、類似性の親近効果、行為の返報性、自己開示、心の理論、セルフヘルプグループ、親和欲求、接触飢餓、カウンセラー、感情労働、情報ねずみ講、ラポール(親密感)の形成
- 知識・情報の共有
- ネット職縁社会による一体化・活性化
- 内部統制上の現場の出来事を把握する
- 「ほう・れん・そう」の「そう」をSNSでやる
感想
ネットコミュニティ運営のヒントとして読んだ。ミクシィ解説本として2冊目。ネットコミュニティ解説としても2コンテンツ目。
なぜミクシィが良質なコミュニケーションツールなのかを、心理学的なアプローチから解説している。しかも、ミクシィ万歳で終わるわけでなく、「ミクシィ疲れ」といったネガティブな側面も取り扱っていて、かえって信頼感が増している。
いままでの日本では、居酒屋・独身寮・運動部といった職縁コミュニティによって、プロフェッショナルになれる仕組みがあった。なお、あるブログでは、居酒屋みたいなコミュニティに参加できないとか、していないから、キャリアウーマンの中には、サラリーマンとしての空気を読めない人がいると指摘していたのを思い出した。
バブル崩壊後、こういった職縁コミュニティがなくなり、若者は3年で辞めていくようになったという。このため職縁コミュニティを復活させる試みもみられるけど、ネット(SNS)を利用した方がいいし、成功事例もたくさんあるよというお話でした。