人生問答 中

2008-01-26 図書館閉架304 (620円) 2008-02-10/03-01 ★2
実際に読んだのは、単行本・上下巻の一部

感想

上巻に続けて読んだ。テーマが宗教や政治などと、もっとも香ばしい部分に入った。とくに、政治分野では池田が熱弁している。

池田の言ってる理想とやってる現実の支離滅裂さを笑うには格好の文献だった。

メモ
  • 宗団・宗派はさまざまでよい:池田も宗団・宗派はさまざまでよいと考えるようだ。ただし、ベストなものは1つだと思っているようだ。
  • 宗教戦争の原因:池田「なお、歴史上、宗教が原因で起こったとされる戦争や悲惨な争いも、よく調べてみると、世俗的な権力欲や経済的欲望が主原因で、宗教は利用されただけであったというのが、大部分の実態であったことも、最近の歴史学では常識になっているようです」#おまえが(ry
  • 宗教と政治の在り方:池田「…具体的な活動の次元では、政治と宗教とでは、あくまで別のものでなければならないというのが、人間の歴史的教訓から得た英知でしょう」#おまえが(ry
  • インフレ抑制の施策:松下「…石油の価格が、二ドル台から十ドルと四倍にもなったこと…」#むかしもいまも石油価格の高騰に悩んでいるようです
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目次

5 宗教・思想・道徳

  • 人間の本質と宗教 / 宗教と人生の関係 / 宗団・宗派はさまざまでよい / 宗教はどれも同じか / 平和に果たす宗教の役割 / 宗教戦争の原因 / 世界宗教となった条件 / 「末法」の意味 / 仏教をどうみるか / 既成宗教はあきられたか / 仏教書ブームについて / 宗教と政治の在り方 / 聖徳太子と仏教 / 「縁なき衆生」 / 仏教伝来の原動力 / 創価学会発展の要因 / “人類滅亡論”と仏法 / 宗教と文学・文化 / 「モーゼの十戒」の意味 / 倫理・道徳と宗教の違い / 道徳は実利に結びつく / 哲学・思想・宗教の違い / 善悪の判断基準 / 倫理・道徳をささえるもの / 百年後の思想は / 形而上と形而下

6 政治に望むこと

  • 政治の目的は何か / 政治に欠けているもの / 民間が政府に任せた / 国家権力と人民 / 権力行使の在り方 / 法治主義の倒錯 / 国民の声と政治 / 政治家が尊敬されるには / 総理大臣に望まれる要件 / 首相と党首の在り方 / 歴史上の偉大な政治家 / 代議士の政治責任 / 若い議員が少ない理由 / 政治化の出身分野 / 人口と議員定数の不均衡 / 選挙運動の自由化 / 小選挙区制と選挙費用 / 政治資金の寄付 / 投票率の低下と民主主義 / 政党の対立と協調 / 議会に衆知を集めるには / 多党化か二大政党か / 派閥の弊害 / 議員と政党との関係 / 日本の政党と議会 / 政治の生産性向上 / 刑法改正の方向 / 裁判と世論 / 靖国法案について / 国難に殉じた人をいかに祭るか

7 社会を見る目

  • 物価騰貴の根本原因 / インフレ抑制の施策 / 物不足と買い占め / 商道徳に反する企業 / 治にいて乱を忘れないために / エネルギー源の確保と開発 / 公共事業と住民運動 / / 私権と公共性の対立 / 住民運動をどうみるか / 労働組合運営の基本理念 / 労使関係の在り方 / 企業の内部告発をどう思うか / 対立と調和 / 人手は不足しているか / 労働の意義、勤勉の価値 / 完全雇用と労働意識 / 株式の大衆化 / 公害企業の在り方 / 公害防除の費用の分担 / 公害の予測技術 / 企業秘密の公開 / 税制・税率の基準 / 企業は諸悪の根源か / 住宅・土地問題の解決 / 抜本的な土地対策は / 革命技術について / 人種差別をなくすには / オカルト・ブームと社会