上流に昇れる人、下流に落ちる人―The Thinking and Behavior to Succeed
2010-05-11 図書館 (1365円) 2010-05-12/13 ★4
感想
ビジネス本。格差社会ブームを反映したタイトルである。「まえがきに代えて」では、あえてそう命名したと述べている。
この手の本って、前半に鋭い指摘とかあって、参考になることが多い。お金があって、立ち読みなんかしたときには、思わず衝動買いしてしまうだろう。けど、後半になると、読者である私が疲れてくるのか、著者が疲れてくるのか、一貫性を通すために矛盾したことが書きにくくなるのか、前半にあった鋭さや勢いがなくなる気がする。
書中にある「80対20の法則」からいえば、全体の2割、おおよそ第1章だけ読めば、著者のエッセンスが理解できるのではないのかと思ったりもした。実際には、4章くらいまでは参考になったけど。8割くらいで満足した方がいいという記述もあったから、6章の途中くらいまでで、読み飽きれる人が上流に行けるのかもしれない。
ともあれ、私は、几帳面に書評ブログを書いているようでは、下流のままなのだろう。
メモ
マインドマップに入力したので省略
目次
1. 一流の考え方 三流の考え方
- 人真似では成功できない人 下流／いつでもプラス思考の人 下流／男は中身で勝負と思う人 下流／複眼的に捕らえる人 上流／何でもお金で考える人 上流／あれこれ比較する人 上流／バカなことを考える人 上流／人生八〇点くらいで満足する人 上流／仕事とプライベートを分ける人 下流
2. プラスの人づき合い マイナスの人づき合い
- 相手よりも先にあいさつする人 上流／口うるさい友人がいる人 上流／不義理をする人 上流／好き嫌いの別がない人 下流／一匹狼になれる人 上流／自分から謝れる人 上流／他人には絶対甘えない人 下流／敵のいる人 上流／人と心底深くつき合おうとする人 下流
3. チャンスをつかむ行動 逃す行動
- 二度手間を億劫に思う人 上流／まず一塁に出ようとする人 上流／要約する力のある人 上流／動機を上手に演出できる人 上流／時間が買える人 上流／人の頭を利用できる人 上流／仕事を分解できる人 上流
4. 損する性格 得する性格
- 敵をとことん痛めつける人 下流／怒りをコントロールできる人 上流／セックスの好きな人 上流／笑う力のある人 上流／環境の変化を待つ人 下流／細かなことにまで力を注ぐ人 下流／不満の多い人 上流／禁欲的な人 下流
5. 要領のいい働き方 悪い働き方
- 朝令暮改する人 上流／いつも忙しそうな人 下流／何でも自分でする人 下流／一石二鳥を狙う人 上流／損切りできる人 上流／何でもメモをとる人 上流／何でもメールで連絡する人 下流／パソコンが得意だと思っている人 下流／苦手な仕事でも引き受ける人 下流
6. 人望を集める話し方 失う話し方
- 「べき」という言葉を多用する人 下流／「はい」「いいえ」をはっきり言う人 上流／否定形で話す人 下流／誰にでも雑談を仕掛ける人 上流／褒め方を知っている人 上流／お金の話ができない人 下流／血液型の話をする人 下流／「聞く力」のある人 上流／マイナス情報に耳を傾けられる人 上流／理で考え、情で話せる人 上流
7. 成功に近づく習慣 見放される習慣
