日本語作文術 中公新書
2010-09-07 図書館 (777円) 2010-09-07/20 ★4
感想
文章法。修辞学の1つらしい。
ほかの文章法を扱った本と被る内容も多いが、著者は仏文学の専門家らしく、印欧語との比較からの説明なども多く、文章法にたいするいろいろな示唆を与えてくれた。
メモ
- 7 修辞学は、もともと、発想(発想法)・配置(構成法)・修辞(表現術)・記憶(記憶法)・発表(演技術)の5つに分かれた。活版印刷の発明依頼、修辞(表現術)が取り出たされた。
- 37 「日本語の主語は補語にすぎない。英語の影響で主語を前に出す傾向がある。しかし、主語の後出しは自然な日本語である」日本語の主語は省略可能なまでに特別な品詞でないと思っていて、いままで疑問に思ってたことがズバリ書いてあった。
- 42 「読点の用法の一例に、遠くの文の単位にかかるものがある」 だから、前置主語の後に読点を置く。
- 61- 「は」と「が」の使い分けが詳しい。こなれた日本語と無生物主語による名詞中心構文の相互変換が新しかった。
- 109 「「二百字以内に最低一つは段落を入れること」をおすすめする」
- 2章 段落について書かれていた。パラグラフの説明だけど、独自の視点で述べられていた。私は機械的な見方しかできていなかったが、文学的な示唆を与えてくれた。
- 159 詳しく説明→根拠となる法則→例証となる経験→どういう問題→理由・原因→類似例・過去、身近→反対例
- 161
- 文末を単調にしない→疑問形、否定形、読点でつなぐ、倒置法、体言止め
- ひらがなを多く→ひらがな:漢字=6:4-7:3
- 文体統一
目次
- I 作文術の心得―短文道場
- II 文をまとめる―段落道場
- III 段落を組み立てる―論証道場
- IV 定型表現を使いこなす―日本語語彙道場