感じない男 ちくま新書

2011-02-09 図書館 (714円) 2011-02-09/10 ★4.5

感想

男性の性欲について考察している。

自分のセクシュアリティをもっと明らかにしたくて読んだ。大胆な仮説ばかりだけど、同意できる部分も多かった。

メモ
  • 15:意味付与作用(目の前のものに意味を見つけようとするはたらき)。文脈に似てる
  • 16:ミニスカ。女目線→きれいな脚。男目線→パンツが見えるかもしれない
  • 16-17:「隠されているか、あからさまに見えているか」女性側の露出系ファッションにたいする恥ずかしさと一致するなあ
  • 17:「欲情装置」
  • 20:フェミ論やSMだと、ミニスカにハイヒールで無防備な女性を目の前にした、男性の優位性や支配感。CMNFに似てるな。著者は否定
  • 28-:いわゆる賢者モードの分析。「射精は排泄行為である」
  • 42:著者は「射精=オーガズム」という常識を疑っている
  • 58:女を傷つけること、見ている男自身を傷つけること
  • 67:「制服少女にとって、顔は命である」これは真実w
  • 69:「制服フェチの要素は、顔・制服・白パンツ」#姉妹がいて普段から下着を見る環境で育ったから、女性の下着に対するフェチズムがない。白パンツってスカートとのコントラストで目立つのが原因だと思う。
  • 78:教諭の生徒との性交は「学校」と性交している説。「学校」に射精してるのかあ。面白い。
  • 83:「「洗脳」の場としての学校」。教諭にしたら優位性・支配欲を満たす場。しかも合法。
  • 88:洗脳の完成形は、自分の脳を少女の脳に移植すること。内側から操作したい。
  • 89:射精は少女に乗り移る儀式みたいなもの。#ないと思う
  • 91:ごつごつした男の体を否定して、柔らかな女の体を得たい。女装では解決しない。#仮説にしては発想が面白かった。
  • 91-:少女への視線を性的に誘導させられてる。男女の視線が違う「認知ギャップ」(エロ解釈)
  • 114:少女に牛乳は二重に解釈できる。日本の猥褻性は露骨な描写にあるとしたから、文脈性さらに認知ギャップへと成長しただけ
  • 144:勃起・射精・精液は、視覚的・物理的な現象で、著者はこれらに影響されてるようだ。#あまり影響されなかったから、純粋にオーガズムだけ楽しんでるかもしれない。
目次
  • 第1章 ミニスカートさえあれば生身の女はいらない!?
  • 第2章 「男の不感症」に目を背ける男たち
  • 第3章 私はなぜ制服に惹かれるのか
  • 第4章 ロリコン男の心理に分け入る
  • 第5章 脱「感じない男」に向けて