消費税こうやればいい―業種別‐重大ポイントのつかみ方 (プレイブックス)

1989 HOME 690円 2012-06-28/29 ★4

感想

昭和本。消費税導入時の消費税解説。

消費税導入時に親が購入したらしく、ずっと家においてあったのを覚えている。2007年に読もうとしてあきらめていたらしい。今回、消費税増税がほぼ決まったようなので、速読してみた。

間接税は、消費税から始まったように錯覚していたが、それ以前には、いろいろな物品税がかけられていたのを思い出した。

税制改正の理由が、国債累積残高の増加、福祉予算の増加は、いまもむかしも変わってなく、消費税導入が果たして良かったのか理解に苦しむ。

昭和本は、昔の人が、もっともらしいころを理由づけて実施したのはいいけど、何の効果もなかったのを確認するのに楽しい。

メモ
  • 32 自動車の物品税は23(30)%だったので、自動車業界に恩恵はまだまだ続くようだ。なお、じゅうたんは10%だったから、2015年で元に戻る
  • 36 むかしは株式売買の利益に税金かかってなかった
  • 101 炭酸飲料には5%の税がかかっていた。平成4年まで100円に据え置かれていた
  • 147-148 電気税5%、ガス税2%なんてあった。共に地方税
  • 151 国際電話、国際郵便は非課税。輸出扱い
  • 180 流通革命(流通機構の改善)と、焼酎離れが当たったのかな
  • 185-191 物品税の廃止で得したのは、自動車30%・家電5-20%・カメラ15%業界だけど、いまではどれも息してない
  • 200 「…国債累積残高150兆円という大赤字を出してしまった。今後の高齢化社会の進展の中で、年金や健康保険の福祉面や海外経済協力など世界の経済大国としての国際責任を果たすために巨額の財政需要が見込まれているが、今の税制ではそれに対応できない」とあるが、残高を500兆円に書き換えれば、今回の消費税増税にも使えそうだ。消費税導入時に比べて改善されてないといえる
目次
  • 1章 会社マン、自営業者、主婦 知らなきゃ大へん重大ポイント
  • 2章 完全図解、各業界の消費税のしくみ その試算パターン
  • 3章 新税法で安くなるモノ、高くなる商品 計算を図解で明かす買い方秘密集
  • 4章 大手・中小・個人営業でまるで違ってしまう損益対応全図解
  • 別章 知りたいことがすぐわかる消費税9つの分け方