路地裏の経済学

2006 HOME (280円) 2007-09-19/10-01 ★4 図書館蔵書330.4

昭和本。1979年発刊の文庫版。1983年発行。

引越しのために処分するそうなので、もらってきたらしく、普段本を読まない人が「面白い」と言っていたし、経済学を別の方面からも覗いてみたくて読んでみた。

たしかに面白かった。2・3・4は、それぞれ流通・サービス業、旅館業やパチンコ業界を紹介していて、テレビ東京ガイアの夜明け」のようだった。また、当時の日本経済を伺うには良かった。

「〔前略〕文化が成熟するのは、急成長の後に突然成長率が低下したときである」(p.78)という。いまがそのときなのかなと思った。

p.157では、「日本では新技術情報の広がりが早い」という。はてなから辿れるブログなどでは、一定の信念があって、新技術を披露しているけど、むかしからそうだったということに気づかされた。

国際収支からみると、製造業と観光資源が、トレードオフの関係にあることをはじめて知った(p.180)。