システム開発管理の実践的チェックポイント
2006-10-10 BKNS 105円(2100円) 2007-09-18/10-04 ★3
感想
プロジェクトマネージャー向けの本らしい。
システム開発の基本的なことは、書籍で読んだんだけど、より実践的なことが知りたく読んだ。
プログラマの友人が「子どものころに、大きなソフトウェアを開発できなかったのは、仕様書を作ってこなかったことにある」と言っていたことも気になっていたのもある。
1つのテーマごとに、最上部に囲みで短く説明されているので、ここだけ読むだけでもいいかもしれない。
ただし、84個もあるし、体系だっているわけでもないので、覚えることは無理なようだ。
抽象的な表現が多く、こうなったらこうなるだろうというだけで、具体的に、どれくらいやるとどうなるかは書いていない。
わりと、目的設定や問題解決は、人生設計とか経営管理にも通じるところがあるような気がする。
メモ
- 目的・ゴールは、はっきりとしておく
- できないものは、できないという
- できることだけ部分的に請け負う
- デスマーチでは乗り切れない
- スケジュールには適切な裏づけが必要
- 問題は、あらかじめ予測しておいて対策しておく
- 問題発見は、早く明らかにする
- 問題解決の度合いが進捗の度合い
- 問題把握は、何がである。どうやるかでない
- 顧客の目的・要求、リーダーを知る
- 顧客には少しずつでも見せる。テストもやらせる
- 仕様確認は文書で行う
- 開発方針はメンバーに説明しておく
- メンバーとタスクの適切な割り振り
- けっきょくはコミュニケーションにかかっている
- システム開発はプログラミングではない
- コーディングは、プログラム設計書をプログラムに変換する作業
- モジュールは単純で汎用的はものを
- 効率より動く方が先
- わかりやすいコード
- 何をするプログラムなのか
- テストは終了条件(ゴール)をはっきりしておく
- テストはバグを効率的に出す作業
- 再現可能なテスト。無計画なテストは無意味
- メンテナンスも考えておくこと
- プロジェクト終了後に、データを取っておく
目次
第1章 システム開発とは何か
第2章 見積りの作成
- 2.1 顧客との出会い
- 2.2 見積りの実務
第3章 開発計画作成とプロジェクト体制の確立
- 3.1 開発プロジェクトの目的明確化
- 3.2 要員の選定
- 3.3 開発スケジュールの立案
- 3.4 プロジェクト体制の確立
第4章 システム設計
- 4.1 外部使用の把握
- 4.2 システム設計の実務
- 4.3 実現可能性の懸賞
- 4.4 設計ドキュメント
第5章 プログラミング設計とコーディング
- 5.1 プログラム設計
- 5.2 コーディング
第6章 テスト
- 6.1 テスト計画
- 6.2 モジュール・テスト
- 6.3 システム・テスト
第7章 システム開発の終わりに
- 7.1 メンテナンス
- 7.2 プロジェクトの評価
第8章 むすび
- 8.1 システム開発管理者の心得