超簡単!ブログ入門―たった2時間で自分のホームページが持てる (角川oneテーマ21)

2007-11-13 図書館547.4833チ (740円) 2007-11-13/18 ★3

目次

はじめに
序章
第一章 入門編 「やりたいこと」を現実のものに

  • 人をつなぐブログ
  • 社会の接点としてのブログ
  • ブログで始まるセカンドライフ

第二章 実践編 自分のホームページを作る

  • 無料サービス(1) コミュニティ編
  • 無料サービス(2) パワフルツール編
  • ISP
  • 有料・プロ向けツール編

第三章 ブログで「収入を得る」「成功する」「楽しく過ごす」

  • アフィリエイトで紹介料を稼ぐ
  • ビジネスに活かす
  • ブロガーの密かな楽しみ〜ブログは社会を変える?

第四章 資料集&用語集
おわりに

感想・メモ

ブログ研究3(+6)冊目。

社会現象や発信ツールとしてのブログを取り扱っていて、技術的・機能的なことは第二章で簡単に触れている。

アメリカの滞在歴の関係からか、アメリカにおけるブログ事情から書き出していて、日本の事情だけを書いている『ブログ進化論』よりも、いまいちだった。

p.48-49で、多様性を認めない文化について触れている。これは、いま読んでいる本で考察することにする。

p.60で、「例えば、経理部で課題としてあげていたレポートを、技術部の誰かが見たとします。それがきっかけで、普段は直接プロジェクトを組む可能性が無かった部署が、会社の中核となる事業をスタートされることもあり得るのです」とある。これまた、『ブログ進化論』の「僕が編集の仕事を始めたときに、よく『仕事の打ち合わせに行ったら雑談をしてこい』と言われた。進行中の仕事と直接関係のないことであっても、出会った人といろんな話をすることで、新しい企画が生まれたりして仕事の幅が広がるからだ」とある。さらに、『ブログ白書 2007』の「新たな知識は『異なった環境に所属する人どうしの交流(遠いつながりのある人の交流)』によって生まれやすい」と同じようなことを言っている。ちょっと離れた似た人との交流は重要なんだなと思い知らされる。

上のはブログの例だけど、このあとに、メール(メーリングリスト)で、重要な人物にメールを送ってないばかりに、プロジェクトが頓挫したという実例も紹介されていた。プロジェクトの進め方では、真のキーパーソンが誰なのかを早く探せと書いてあるのを思い出した。

p.62では、社内ブログによる「暗黙知」について紹介されている。社内ブログで業務報告以外に、自由に書かせることによって、「暗黙知」のような、自分では思いつかなかったようなアイデアやヒントが発見できるそうだ。つまり、ちょっと離れた似た人との交流をブログで実現していることになる。

一方で、『痛快!経済学2』(p.198)では「暗黙知」について、「真のプロには『誰にもすぐには真似のできない《暗黙知》がある』」と述べていて、さらに「『暗黙知』は『言葉によっては表現できない知識』、あるいは『デジタル化できない情報』です」と、まるで反対のことを言っている。

第二章のレンタルブログで、FC2ブログbloggerが紹介されていなかった。2005年発行なので、まだなかったのかもしれないが。