夢をかなえる時間術

2008-01-02 IKNT 1365円 2008-01-05/06 ★5
2012-07-29 処分(交換市)

感想

勝間和代の時間術と勉強法の本を買ったのだが、比べ読みがしたくなって、思わず買ってしまった。

勝間和代の時間術本は、すぐに効果が期待できそうなやり方が書かれていた。一方で、伊藤真の時間術本は、昭和のヒント本みたいなエッセーに近かった。読んでる途中で、読み終わったら、すぐに古本屋に売ってしまおうと思ったほどだった。

ところが、読み終わったときには、伊藤の時間にたいする捉え方が理解でき、これは、すぐに処分してはいけない本だと思った。つまり、「時間の幸福度」を高めようという内容だった。

時間を効率的に使いたいと思っている人には向かないと思う。もっと深いところで、豊かな人生を送るための時間の捉え方を知るには格好の本だろう。

メモ
  • 「時間の幸福度」という物差しで考える
  • 40 机の上は、散らかっていたほうがいい:「物理的にうまく整理ができていることと、頭の中で整理ができていることは、まったく別のこと」
  • 74 「効率的に生きても幸せになれない」
  • 143 「「ゲルマン系」と「ラテン系」、あなたはどっち?」の中、全部
  • 161 「ポイントは、「内容」で分類するのではなく、「効果」で分類する」
    • ×憲法、刑法、民法
    • ○講義用、講演会用、執筆用
    • #「名詞でなく、動詞で分類しましょう」に似ている
  • 166 「人生を「時間の種類」で分けてみる」
    • 伊藤塾:生活の時間、仕事の時間、プライベートの時間
    • 堺屋太一(伝聞):仕事の時間(アウトプット)、勉強の時間(インプット)、生活時間、睡眠時間
    • 外国人に多いパタン:自分の時間、家族の時間、仕事の時間、社会貢献の時間
    • 勝間和代:消費(重要・緊急)、投資(重要・非緊急)、浪費(非重要・緊急)、空費(非重要・非緊急)
  • 170 「もっと言えば、電話番号もあまり人に教えていない。電話がかかってくると、思考が中断されたり、それに時間が取られたりするからだ。」
  • 188 「もし明日、自分が死んでしまったとしても、満足できるような今を送っているだろうか?」
  • 195 「一定の成果や結果を出す人は、自分の努力はもちろんだが、優しい気持ちをもち、感謝の気持ちを忘れていない人ではないだろうか」
目次

プロローグ

  • 人生とは「時間の積み重ね」そのものである
  • 「時間の幸福度」という物差しで考える

第一章 「いつも時間がない」のはなぜ?

  • 綿密に計画を立てても、不合格になるのはなぜ?
  • 気が散ることを逆手に取れ!
  • 同時進行で仕事を進めるメリット
  • 「いいダラダラ」と「悪いダラダラ」の違い
  • 集中力を高めるための儀式をもつ
  • 机の上は、散らかっていたほうがいい
  • 「早起きは三文の得」という思い込みを捨てる
  • 三〇分遅れで取りかかっても間に合うことの意味
  • 時間のせいにする人は、同じ間違いを繰り返す
  • 「いい人」をやめて、打算的になれ!
  • 迷ったときは、とにかくどちらかに決めてみる
  • どうせ間違えるなら、五秒で間違えろ!
  • 手帳には休みの予定を先に書き込もう
  • 私が二〇五〇年まであるカレンダーを使う理由
  • 「人にまかせる」とは他人の人生を使わせてもらうこと
  • 効率的に生きても幸せにはなれない

第二章 夢をかなえるプランニング術

  • 「マイナスの感情」があるから人は成長できる
  • 夢への「角度」は、自分に合っているか?
  • 人とお金の「資源」を紙に書き出す
  • ゴールに導くのは「具体例」と「架空の彼」
  • 「やりたいこと」がわからないときの選択基準
  • 「夢の先取り」でエンジンパワーをアップさせる
  • うまくいかないときは「オールリセット」ボタンを押す
  • プランニングは定期的に「棚卸し」をする
  • 一日は「前の晩から」スタートする
  • 夢をかなえるマンスリー手帳術
  • イデア力が上がる「メモ用紙・雑記帳・付せん」
  • 「一年が見渡せるスケジュール表」を用意する
  • 「拘束時間」と「非拘束時間」を色分けする理由
  • 「フィッシュボーン」式発想法で、未来を可視化する
  • 「ちょっとした時間」を使って気を抜くコツ
  • 「のりしろ時間」を活用すれば、効果は何倍にもなる
  • 「計画倒れ」になったら喜ぼう

第三章 時間が増える生き方・考え方

  • 「忙しいと時間が速く過ぎる」のはなぜ?
  • 時間のとらえ方は「タイム」と「テンポ」の二つ
  • 「ゲルマン系」と「ラテン系」、あなたはどっち?
  • 「点としての時間」と「線としての時間」を意識する
  • ふだんできない人が本番でうまくいくことはない
  • 「よーい、始め!」の前に頭の中で問題を解いておく
  • 勉強部屋以外でも、勉強ができるか?
  • 時間が抜群に増える、上手な段取り方法
  • 効果的なファイリングボックスの使い方
  • 人生を「時間の種類」で分けてみる
  • いい人脈は「広く浅く」よりも「狭く深く」
  • 少しきつい予定を入れてしまえ!
  • 多面的な経験が、理想の自分を形づくる

第四章 時間は有限、人生は無限

  • 「無限の可能性」を発揮する二つの考え方
  • 死んだあとに、次の世代に引き渡せるものがあるか
  • 今の環境に感謝することから始まる
  • すべての悩みが解決する「万物流転思考」
  • いい「因」と「縁」の集積が、夢を引き寄せる
  • 無限の人生を生きる考え方

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