何のために働くのか

2008-01-25 立ち読み (1575円) 2008-01-25 ★2 図書館蔵書159.4

感想

立ち読みで読破。買わなくて良かった。

「働く」と「仕事」が、同じ意味で使われている気がした。「働く」と「仕事」は、意味が違うと思う。

フリーター問題やニート脱出のヒントになるかと思ったけど、どこにもなかった。慶応大卒・大手入社組が何を言っても、就職氷河期・中卒ニートには何も響かない。むしろ階層の違いすら感じた。

「あえて艱難辛苦の道を行く」というのなら、中卒で働いてみろ。何、聖人君子面してるんだ。

大方、某巨大宗教団体のトップが言っていると同じだなと思った。某巨大宗教団体のトップは日蓮ベースだけど、それを孔子にかえただけ。つまり、有名人が格言めいたことを言えば売れるってだけ。

こんなんで、ビジネスマンが選んだナンバーワンとか帯に書かれていて、日本のビジネスマンって、こういう「人間学」みたいなことを嗜んでいないのかと思った。偽装とか多いのも、このためじゃないのかと。これはマジで日本終了の知らせかもしれないな。

立ち読みしていて、疲れてきたときに、「何事も一生懸命しなければならない。一生懸命やらないと無駄になる」といったことが書かれていて、「よし、立ち読みを一生懸命やって読破しよう」と勇気づけられた。そして、無事、読み終えることができた。よって、勇気づけられる本としては、決して無駄ではないかもしれない。

倫理観とか持たないとダメとか言っているけど、こういう会社のトップは、倫理観以上に、日本いや全世界を俯瞰しながら行動しないとダメだと思う。つまり、自分の会社が儲けると、どこにしわ寄せが行くのかまで考えて行動しろと。そういう記述が、どこにもなかった。

目次
  • 第1章 人間は仕事の中で成長する
  • 第2章 古典が教えてくれたこと
  • 第3章 あえて艱難辛苦の道を行く
  • 第4章 誰でも仕事の達人になれる
  • 第5章 天命をまっとうして生きる