役人学三則 岩波現代文庫 社会7

2009-06-01 青空文庫
2009-06-04 図書館320 (840円) 2009-06-01/09 ★4

感想

法解釈において「嘘の効用」が有名らしく目を通しておきたかった。著作権保護期間が終了していて、幸いにも青空文庫に掲載してあったので読んだ。ほかにも法学関連のエッセイがあり読んだ。どうせなら1冊読んだことにしたいので、図書館から借りて読み終えた。

「嘘の効用」は、法解釈において、嘘をつくことによって、小前提を動かし、法適用をする手法のことである。法とは、杓子定規なものだと思い込んできただけに、柔軟に適用せよという著者の主張には感心した。

ついでに読んだ「役人学三則」では、空いているポストが昇進する地位に合っていればそこに入れるだけで、いままで何をしてきたかとか関係ないのを初めて知った。p.6-7 第1条

「役人の頭」では、戦前にも、欧米化を達成して、これからどこへ行けばいいのか迷っていた時期があったとか、「民心統一」せよと伝統主義な人もいたとか、いまの日本と同じ現象があったんだなと驚く。p.47-52 11

目次

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I

II

III

  • 解説 “役人病”に対する解毒剤……佐高 信