実践!プロジェクト・マネジメント―目標を最短距離で達成する最強のスキル

2010-04-27 図書館 (1365円) 2010-05-08/07-06 ★4.5

改訂版Googleブックスで試読できる:〔改訂版〕実践! プロジェクト・マネジメント

感想

プロジェクトマネジメントの入門書。ライフハックのブログなどで、「ステップを細かく分ける」というのがあったけど、プロジェクトマネジメントでは、それを徹底的にやるようだ。あと、クリティカル・パスも重要。

第2章が、具体的に細かく書かれていて参考になった。自分の作業にも一部取り入れたら、上手くいくようになった。第3〜4章も、プロジェクトをうまくこなすには、どうしたらいいかヒントになった。

セールスドッグ』を読んでから、「責任」について疑問に思っていたが、ようやく理解できた。私の解釈だけど、メンバーの能力が低いときは、嘆いたり、メンバーを責めたり、自分の身を案じたりするのではなく、どれだけ完成品の品質が下がるのかを予想し報告することにある。マネジメントのできない人は、能力の低いとされるメンバーをスケープゴートしたり魔女狩りしているだけ。

先日、選挙公約を読んだが、「言葉が行動を決める」p.96-97 の項を読んだら、公約というものが、いかにあいまいに表現されているのかに気づかされた。

メモ
  • p.131 人の話を聞くときのメモ
    • 1. 聞きたい結論(スコープ・品質、予算、納期)
    • 2. その前提条件
    • 3. 必要な作業(とくに注意すべきもの)
    • 4. おすすめの提案や教訓
    • 5. おすすめのSME(専門家)
目次

第1章 なぜ、プロジェクト・マネジメントが必要なのか

  • プロジェクトとは何か/日本のプロジェクトがうまくいかない理由/プロジェクト・マネジメントとはどういうものか/プロジェクトは計画段階で成功・失敗が決まる/なぜ、いまプロジェクト・マネジメントなのか

第2章 プロジェクト・マネジメント・10のステップ

  • STEP1 目標を明確にする/STEP2 作業を分解する/STEP3 役割を分担し、所要時間を見積る/STEP4 作業の依存関係を調べ、クリティカル・パスを見つける/STEP5 スケジュールをつくる/STEP6 負荷をならす/STEP7 予算をつくる/STEP8 リスクに備える/計画段階まとめ/STEP9 進捗を管理する/STEP10 事後の見直しをする

第3章 〈10のステップ〉の勘所

  • STEP1 あいまいなものはあらかじめ排除する/STEP2 分解した作業をいかにマネジメントするか/STEP3 メンバーのスキルや能力を見極める/STEP4 ポイントさえおさえれば、すべてを把握できる/STEP5 マイルストーンを明確にする/STEP6 ガント・チャートを活用する/STEP7 もっとも敏感なファクターが何かを考える/STEP8 「出たとこ勝負」だけは絶対に避ける/STEP9 いかに臨機応変に対応するか/STEP10 「振り返り」をしてはじめてプロジェクトは完了する

第4章 プロジェクト・マネジメント成功のための10のポイント

  • POINT1 人の話をよく聞くには/POINT2 何を聞けばいいかわからないときは/POINT3 創業者E氏の戦略的思考に学ぶ/POINT4 達人は複数選択が好き/POINT5 「これしかありません」といわれたら/POINT6 はっきりした評価基準をもつ/POINT7 意思決定での説明責任とは/POINT8 リスク対応での説明責任とは/POINT9 立場が判断を曇らせる/POINT10 三要素のバランスをとるのが、できる人への道

第5章 プロジェクト・マネジャーになろう!

  • プロジェクト・マネジメント資格とはどういうものか/第三世代のプロジェクト・マネジメント=P2M/P2Mの資格試験はこうなっている