アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク
アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク
postedat 2010.7.21
感想
前半は、自分を売り込む方法として、アスペルガー症候群など以外の人にも応用が効くのではないかと思った。とくに作品集を作ることは、参考になった。
一方で、後半を読んで絶望した。とにかく大学で専門の教育を受けないと始まらないようだ。私は、中卒なので、もうずっとニートでいようと思う。ニートを脱出するとか無駄な夢を追いかけるのは、やめることにした。これからは、自分の好きなことだけして生きようと思う。
優秀なジャーナリストの中に、アスペルガー症候群と思われる人がいるという。分厚く詳細なルポが書けるのは、そのせいではないかと思った。一方、日本では、そういう人はジャーナリストになる以前の段階で弾かれるので、マスコミから優秀な人が現れないのではないかと思った。少なくとも、日本では、そういう人を排除するだけで、うまく活用できないのではないかと思う。
目次
- 序文(トニー・アトウッド)/はじめに/序章
第1章 自閉症スペクトラム障害と職場で表れる影響
第2章 職場に適応するには
- 感覚系:職場での感覚上の問題/音に対する敏感性/視覚の敏感性/触覚の敏感性/嗅覚の敏感性
- その他の手段:聴音療法/アラート・プログラム
- 怒りをこらえるには
- 薬物療法
- 職場で必要なソーシャルスキル:ほかの人とうまくやっていくには/上司に関する問題
- 職場での管理能力:人生の全体像/仕事で成功するには/結論
第3章 仕事で成功するためのルール
- ルール1 自分の強みと弱みを知ること
- ルール2 計画を立てておくこと
- ルール3 作品集を作り、自分の仕事を見せること
- ルール4 仕事探しに役立つので、どんな才能でも伸ばすこと
- ルール5 正規の採用ルートでなく、ありとあらゆる非公式のルートから労働市場に入る覚悟を決めること
- ルール6 身なりを整え、好ましい態度で、時間通り仕事を始めること
- 結論
第4章 好きな仕事を見つけるには
- 親は大きな役割を担っています/才能を伸ばしましょう/子どもの学校と協力すること/メンター/自分の強みを見つけましょう/おもしろそうな職場を訪問してみましょう/結論
第5章 理想の仕事を探すには
- 自分を知りましょう/自分のコミュニティを知りましょう/自分の業界について知りましょう/結論
第6章 一番得意なことを仕事にしましょう
第7章 自閉症スペクトラムの人に最適の仕事
- ある自閉症スペクトラムの人がたどった職業遍歴
- 働く人たちの話を聞き、その経験から学びましょう:航空整備士/芸術家/大学教員/コンピューター・プログラマー/製図/起業家/財務会計・記録管理/グラフィックアートのデザイン/冷暖房・換気・空調技術者/情報機器の修理/学習に関するスペシャリスト/図書館職員/印刷業/生物学・医学分野の研究科学者/通訳・翻訳/獣医助手とベテリナリー・テクニシャン
付録 自閉症またはアスペルガー症候群を、どんな場合に雇用主に表明するか
- 参考文献/監修者あとがき