人はなぜ簡単に騙されるのか 新潮新書
2010-08-21 古本交換市 1冊 (714円) 2010-09-02/03
感想
騙しのトリック。著者がマジシャンなので、主にマジックを通した騙しを扱っている。
タイトルや帯からは、社会全体の騙しを全般に渡って扱っているのかと錯覚してしまった。いちおう最後の第6章では扱っている。
とはいえ、「騙し」を問いとして読めば、参考になることもいくらかあった。
メモ
- 37 「…最後に残された数字がたまたま(偶然)に選ばれた、もしくは(さらに一歩進んで)その数字さえも観客自身が自由に選んだ、そのようなイメージを作ることが、ここでは重要なポイントになるわけです。」
- 44 マルチプル・アウト:すべてのパターンに対応できるように用意しておく
- 70 ミスディレクション:誘導。相手の視線というより相手の思考。思い込ませ
- 88 「表が出ればぼくの勝ち、裏が出れば君の負け」
- 93 「風もないのに、とじたり、しまったり」
- 79 ターゲットとの信頼関係
- ターゲットの幸せを本気で願う
- 89 あわてさせる、急がせる
- 89 部分から全体を推測しがち
- 143 頭だけの想像と体を伴う実体験
目次
- 第1章 まずはあなたを騙してみせます
- 第2章 自分の世界観が崩壊する時
- 第3章 「信じる」ってなんだろう?
- 第4章 マジックにおいて「騙す」とは
- 第5章 人には「信じたい」という本能がある
- 第6章 プロ奇術家が看破する犯罪詐欺
- 最終章 最後の挨拶