資本金1万円で会社をつくって・育てる法

2007/08? SIS (1575円) 2011-09-02/06 ★3 isbn:4757300573

感想

合資会社設立の解説書。

会社法改正によって、合資会社設立のメリットはなくなり、株式会社・合同会社(LLC)・有限責任事業組合(LLP)あたりを設立するのかもしれないが、一連の流れは大差ないと思うし、手元にある本がこれしかなかったので読んでみた。

会社の設立手続きの流れが理解できたほか、資金繰りや財務・決算の仕方についても書かれている。財務・決算の章を読んで、やはり日商簿記3級を取っておくべきだと思った。ただし、損益計算書貸借対照表は、概ね知っており、具体的な仕訳がまだよくわからないくらいかなと思っている。

目次

1章 これから会社をつくる人のための設立ガイダンス

  • いくらくらいあれば、独立して会社を始められますか?/会社をつくるのってすごく難しいんでしょうか?/実務の知識のある人でない会社運営はできないの?/会社組織にすると税金が安くなるってホント?/会社組織にすると信用が増すってホント?/始めたばかりの会社でも法人のメリットはあるの?/4つの会社形態のなかで最も個人企業に向いているのは?

2章 たった3時間で手続きが完了する合資会社設立講座

  • 設立登記に必要な書類を調達する/会社の基本事項を決めて提出書類を作成する /会社の印鑑をつくっておく/法務局へ書類を提出する/補正日に書類の不備を直す/合資会社設立完全マニュアル

3章 会社設立したらスグやるべき役所届け出・手続き講座

4章 最初の3か月を乗り切る経理事務入門編

  • 税理士の賢い見つけ方と頼み方/記帳の全体的な流れと目的を知る/簡易帳簿を用意しその記帳方法をマスターする/報酬の決め方と源泉の収め方を知っておく

5章 最初の6か月を乗り切る財務&決算編

  • 資金調達シミュレーションAtoZ/融資によって資金を調達する場合―情報収集力がカギ/公的助成金によって資金を調達する場合―条件―/出資者を募って資金を調達する場合―配当条件で説得―/決算から税務申告までの手順/損益計算書の見方/貸借対照表の見方

巻末 このまますぐに使える「登記申請書」