「心理戦」で絶対に負けない本―敵を見抜く・引き込む・操るテクニック

文庫版:「心理戦」で絶対に負けない本(文庫) 敵を見抜く・引き込む・操るテクニック

2008-09-30 図書館361.4 (1680円) 2008-11-04/30 ★4.5

感想

内藤誼人(この本は共著)の心理本の3冊目。図書館に、まだ数冊あるようだし、購入もされているようなので、ひきつづき読もうと思う。

人間は「理論(理屈)」ではなく「感情」で動くものなんだなと理解できた。

メモ
  • 114 1.25ドルのチョコレートを、1ドルに値引きして売ったら、売り上げ個数が伸びたらしい。一方、6.25ドルのチョコレート・ボックスを、5ドルに値引きしても、売り上げ個数が予想以上に伸びなかったらしい。具体的なデータがないので、何ともいえないけど、個数で比較するのではなくて、利益で比較しないと意味ない。値引きしようと高いものの売れる個数が少ないのは、当たり前の話だ。
  • 148 マイナス思考の恩恵:「〔略〕物事を何でも都合よく解釈するのは、プラス思考とは違う。プラス思考とは逆境に陥った時、それをはね返すような心の持ち方を言うのであって、何もない時にプラス思考をしている人は、単に白昼夢を見ているにすぎない」「単に『悪い面を見たくない』だけであったりする」#プラス思考の疑問点に納得いった。
  • 232 右は左よりも強し:横書きの並びだと最後に検討されるので右側にあるものなので有利だという。日本語には縦書きの文化もあるから、右から左に見る場合もあるし、必ず右が強いわけではないと思う。
目次

はじめに
第1章 日常の心理戦

  • 風俗詐欺の心理戦 / 言い訳の効果 / 「理性」よりも「感情」を揺さぶれ / 「イメージ」を売れ / 戦争における心理的宣伝戦略 / 企業vs.マスコミの心理戦 / 心理戦を勝ち抜け

第2章 説得の三大テクニック

  • 「断る」自由を奪う[フット・イン・ザ・ドア・テクニック] / 相手の罪悪感を利用する[ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック] / 得したように見せかけて[ロー・ボール・テクニック] / テクニックはTPOに応じて

第3章 武器としての説得術

  • 「恐怖」で人を動かす / 「レトリック」で人を動かす / 「おまけ」と「希少価値」の効果 / 「耳年増のインテリ」になるな

第4章 名戦略家に学ぶ心理術

  • 戦略家たちの心理学 / 「強い人間」を演出するには? / 一点から突き崩せ / 先手必勝 / 「好印象」の戦略論 / マイナス思考の恩恵 / 相手の聞きたいことを言ってやれ / 「勝利の五条件」

第5章 印象操作

  • 人間はみな役者 / 好感を勝ち取る[獲得的印象操作] / 「言い訳」でダメージ回復[防御的印象操作] / 印象操作・実践編

第6章 プロファイリング

  • 人の心を見抜く技術 / 「名探偵シャーロック・ホームズ」 / 相手の“本音”を見抜く / 「嘘」のサイン / 目は口ほどにものを言う / 色と心の関係 / 「同化動作」で見抜く / 「おびえ」を見抜く / 社内会議におけるプロファイリング / 他人はあなたをどう見ているのか / 右は左よりも強し / 「身体」という言葉を読み取れ

第7章 「裏」の心理戦 詐欺・だましの心理メカニズム

  • 恐るべき「裏」のテクニック / ネット詐欺 / 封書詐欺 / 旅行詐欺 / 健康食品詐欺 / 電化製品詐欺 / 投機予想詐欺 / ニセ占い詐欺 / 結婚相談所詐欺 / かたり詐欺 / 芸術品詐欺 / 死者を利用した詐欺 / まだまだある詐欺師の常套句

第8章 最終章

  • 本書の内容を生かすために / 各章のまとめ

参考文献

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