『求めない』 加島祥造

2007-11-14 MOM (1365円) ★2 2007-11-14 図書館蔵書911.56 図書館寄贈

母が知人から借りてきたのを持ってきたので読んでみた。アマゾンやmixiや図書館の反響を見ると、そこそこにベストセラーっぽい。

『求めない』というタイトルを見た瞬間、2ちゃんねる管理人のひろゆきの発言を思い出した。「ニートなら何も求めないほうが幸せでいられるのではないか」といった内容だ。そういう意味では、皮肉にもニートのすすめでしかないのである。

先日、ペラペラとめくって軽く見たけど、そのときに「ああ、老子無為自然あたりだな」と思ってしまった。奇遇にも、俺も1993年ころ(10代後半)から、老子の考え方に憧れているし、ずっとそんな生き方をしてきた気がする。

なお、老子を英語から訳しても、あまり意味がないと思う。漢文(古文)から訳して意味がある。

ただし、人間関係に「求めない」というのはヒントになった。

あとがきの中で(p.184)「老子孔子ブッダやキリストは、男性中心社会の欲望過多に深い警告を発したのです。〔略〕同時に、社会の発展を目指すリーダーたちには無視され、省みられずにきたのです。」には、強い共感を覚えた。

それにしても、世間的に好評なのに、俺としては不評なのを見て、俺はずいぶんと人と違う生き方をしてるんだなと思ってしまった。