「働きたくない」というあなたへ

2012-07-29 図書館 (1365円) 2012-09-01/03

感想

就職関連。

図書館で労働系の書棚を覗いていた時に、「働きたくない」というタイトルに惹かれて、借りてみた。ヒントとなるエッセイぽい文章と、それにたいする読者の反応で、自分には読みにくい編集だった。

なお、女性の就職という視点では、『わたしは女の子 (青春ノート2)』の現代版という感じ。

37ページで、「全国の働きたくない人を働かせようというシリーズではありません」と断りがあり、「1.学生など「未社会人」で、2.働きたくないと初めからどこか「捨てた」構えで、3.いま「就職活動」をしている(結局は、就職はする) ごく一部の若者」を対象としていて、自分には、あまり関係ないのがわかった。それでも何かしらのヒントになるのではないかと、速読してみた。

32ページから、どんなに好きな仕事であっても、嫌いになる瞬間があり、仕事は「束縛」や「拘束」であると認めることで、かえって気持ちが楽になれるようなことが書かれていて参考になった。

83ページあたりに、育ててくれた両親に感謝や、学ばせてくれた社会に恩返しすることが書かれている。しかし、自分ににはその感覚が乏しいように思える。なぜなら、感謝や恩返しすべき対象に恨みを持っている(
不幸にする親―人生を奪われる子ども』)のと、カルトも同じこと言ってるから、実行することにより、カルトに染まっていくとか、カルトからの無駄な誘いが多くなる恐怖からしないんだと思う。

135ページ:「…自分が試され、努力が求められ、待つ人がおり、結果が厳しく問われ、自分は何か、アイデンティティにかかわる抜き差しならない場…」

212ページに:

  • 1は「まっとうな答え」
  • 2は「絶対的な答え」
  • 3は「自分に合った答え」

とあり、なるほど「自分に合った答え」を探せばいいのに、「まっとうな答え」を探したり、「まっとな答え」に合わせようと必死なってたのかなと思った。

目次
  • 第1章 「働きたくない」というあなたへ
  • 第2章 おかんの戦場
  • 第3章 結婚しても働きますか?
  • 第4章 グレーゾーンの住人たち
  • エピローグ 自分に合った答え