「共生経済」が始まる―競争原理を超えて NHK人間講座
2005 MZYT 588円 2008-09-19/21 ★4
感想
新自由主義はダメで、地域で共生していく社会を目指せと主張している。
当時、NHK教育テレビにはまっていて、NHK人間講座で面白そうだったのでテキストまで買っておいたけど、読んでなかった。
神野直彦『人間回復の経済学』(岩波新書)でも、新自由主義はダメで、スウェーデンの事例を参考にしながら、地域を主体とした社会を構築しないといけないようなことが書かれていて、非常に似ている結論だと思った。
絶版されていることもあり、アマゾンでは販売価格よりも高い値段で古本が出品されていて、マネー経済を批判している本すらマネー経済に呑み込まれている気がしてならない。
メモ
- 75-76 「東京スタンダード」を疑問視
- 85 「重要なポイントはたとえばパン屋でパンを買う購入代金としてのお金と、株式取引所で扱われる資本としてのお金は、二つのまったく異なった種類のお金であるという認識です」(ミヒャエル・エンデ)
- 「私は前者、つまり人々の日常とともにあるそれを「お金」と呼び、後者をあえて「マネー」と呼んで区別することにしています。」
目次
NHK人間講座 2005年2月〜3月期
- 第1回 「市場万能主義」がもたらしたもの
- 第2回 菜の花が世界を救う
- 第3回 「浪費なき成長」に向けて
- 第4回 「日本型自営業」の可能性
- 第5回 地域からの挑戦1―「高知国独立宣言」
- 第6回 地域からの挑戦2―オオサンショウウオの町で
- 第7回 「マネー」が国を滅ぼす
- 第8回 「共生経済」への道